驚くべきチャイニーズカーバーの技術!なのにがっかりの中国製工具、、
こんばんは(^^)
皆さんに少しでも良い報告ができるのを嬉しく思っています。 僕の睡眠時無呼吸症候群について、これからずっと寝る時は呼吸器をつけた状態なんですが、先日の診察で「正常値になりましたね。」と言われました。 呼吸器に挿入しているメモリーカードを持って行っていくと、呼吸器に内蔵されているセンサーの読み取ったデーターで呼吸が正常か?がわかるなんて凄いですよね。医学の進歩って凄いな。。って思います。 ちゃんと寝れるって幸せです。 それで話題は革の話に移ります。今日までだったんですが、荻窪のクラフト社で今年の3月に中国で開催されたA4サイズのカービングコンテストに出品のあった実物の作品展示会が開催されていたんです。 僕は見に行けなかったのですが図録を手にしました。 いや、、技術の高さに目がくらみそうです(^^;) 唐草からフィギュアカービングまで本当に多くの技法を用いた作品が多くあります。そのなかでもシェリダンスタイルカービングの作品は相当数です。 図録を見たところ、芸術家と言える方からホビーとして楽しんでいる方と幅広いカーバーさんが参加しているようでした。 多分ホビーで楽しんでいる方々だと思いますが、日本、アメリカ、台湾のカーバーさんの図案をそのままカービングしている方も多かったです。 これはアメリカのコンテストでも良くある事なので悪い事ではないんだと思います。あくまで僕の考えですけどね(^^;) ちなみに、WOULD LEATHER DEBUTは別格のコンテストなので図案描けないと通用しないです。 その各国の中でも群を抜いて日本のカーバーさんの図案をカービングしている方が多かったのが印象でした。日本から技術が伝わっている証拠だと思いますし、なんだか敬愛してくれているのかな?なんて思うと同じ日本人として少し嬉しい気持ちもあります。 中国では昨年だと思いますが、「深セン市皮彫刻芸術促進会」なるものが結成されて革工芸業界の発展、技術の継承、革工芸技術検定なるものまであるのです。 それに大きく関わっているのがクラフト社です。皆さんご存知クラフト学園の小屋敷清一さんはこの会の名誉会長だったりします。 日本では残念な事に今年の頭に日本革工芸会が解散となってしまいました。日本で唯一の公募展がなくなった事を残念に思います。 数値として分からないレザークラフト人口ですが、こういう事実があると、衰退しているのでは、、と否が応にも思ってしまいます。 レザークラフトは仕事とするとそれはもうキツイですが、趣味としては長く続けられる良いものだと思いますので皆さん気長に楽しみましょうね(^^) ここからガラッと話が変わって凄ーく非対称的な話です。 「物作りは道具ありき」 僕はそう信じます。 極端な話、カービングだと良い革、良い刻印、良い道具、良い刃物を使えば良い作品が作れるんです。それ以上に良い作品は腕も必要なんだと思います。その逆もしかりで、どんなに腕があっても上記がかけると上手くカービングできません。 ただし、良い道具というのは高ければ良いと言う話ではなく、自分の表現したいものを作れる道具が本当に良い道具です。 例を挙げるとクラフト社の500円くらいで買える通常刻印、これは世界一の通常刻印です。言い切ります。鋳造ですが、最後の仕上げは職人さんによる手作業ですからね。 良い物を見抜くというのは難しく感じるかもしれませんが、人として信頼関係を築けると任せて安心です。 ちょっと前置きが長くなりました。 かなり凄いな、、と思い始めてきた中国なんですが、、 クラフト社のFRINT TOOL、協進エルのSINCE TOOL、、これらは中国製の高級、高品質ツールとして発売されていますが、日本の大手メーカーではないツールメーカーのアイデアのパクリが露骨過ぎます。 また、パクリパクリうるさいな!と言われようが言います。文句は買ってから言ってください。 一番酷いと思ったのがFRINTのエッジプレッサー、、フロンティアさんの押し捻のアイデア丸パクリですよ。開発に携わった五助屋レザーさんだってかわいそうです。 こちらは注文済み、到着待ちです。 それでSINCEのヨーロッパ菱ギリ、こんな工具は6T leather worksさんさんが開発して発売されているヨーロッパ菱ギリと6Tawl 以前はこんな名前の工具はなかったんですよ。 僕個人としてはSINCEのワイド・ネジ捻とFRINTのEUクリーサーやらもなんだかモヤモヤしますね。 SINCEのワイド・ネジ捻 EUクリーサー こっちはヨーロッパ目打ち用の捻だそうです、、 形状と説明は違えど、どちらもヨーロッパ目打ち用の捻として使う道具じゃないのだろうか? FRINTからでてるコバ磨きのツールなんて中国で信じられないくらい安いツールと同じものとしか思えません。 nijigami toolさんのと形がそっくり。 SKIVER(SINCE EDGER)なんて、アイデア的に物凄く良いと思っていたから黙っていましたが、柄はRon’s toolの丸パクリです。 上がSINCEのSKIVERで下がRon’s toolのEDGERです。 もしかしたら、こんなパクリどうでも良い。程度の低い真似だから全く気にしていない。なんていう誇り高いツールメーカーさんがいましたら、僕なんて1ユーザー、1ファンというだけなのに勝手に怒り心頭になっていてすいません。 随分前にも言ったかもしれません。 僕は工具職人さん、刃物職人さんを尊敬しています。 日本の職人さんっていうのは元々昔からあるものでも、アイデアと技術によって更に良い新しい物を作り出すところに真髄を感じます。 あと、僕にとっては、技術、責任感、覚悟を兼ね備えた崇高な存在です。 新しく考えた工具をいざ発売しようと思っても、まず行動に移すのが難しいです。狭い業界でレザークラフトの発展のためとはいえ、親しき仲にも礼儀あり、誰かと似たような工具作るときは事前の根回しだって大切です。あと、本人は凄く良いアイデアだと思っても売れるとは限りません。ヒットするのはごく僅かです。試作に試作を重ねても予想だにしない不具合がでる可能性だってあります。下手したら怪我だってします。 僕が思うに1番大変なのは、大手メーカーさん以外の個人メーカーさんはお客様と対面、誰が作っているか?を知らせながら売らないといけないから、責任感と覚悟も大手メーカーさんのような輸入代理店とは雲泥の差だと思います。 僕がツールを作って販売するのが怖い理由はここにあります。 僕は革製品販売と教室ですが、お金をもらっている以上、いまでも作って渡したは良いけど気に入ってくれなかったらどうしよう。。教えたは良いけどとんでもない嘘教えてたらどうしようとか悩むんです。 でもこれらは覚悟があるからやっています。 だから技術向上を追求しますし、色んな書籍を読んだり海外にも目を向けますし、本場のクラフトマンからアドバイスをいただけるコンペにも果敢に挑戦します。工具だって実際に使ってみないとわからないですから自信を持って生徒さんにオススメするための知識を身につけるための出費は惜しみません。 今はその覚悟を持つ自信がなくて休んでいるんだと思います。覚悟ってパワーが必要ですからね。しっかり充電させていただきたいと思います。暖かい目で見てくだされば幸いです。 グダグタと長文乱筆失礼、 また、繰り返しになりますが勝手に日本の工具職人さんの名前を出しました事を謝罪します。 散々悪い事を書きましたが、買ってから加工しなくてもすぐに使えるという意味では頑張っているな!と思いましたよ。 このFRINT のヘリ落としなんて日本の刃物には遠く及ばないものの、しっかり研いであるので良く切れますよ。結構びっくりしました。 ただ、構造上、ちょっと脆いな、、とも思っていた矢先、このヘリ落としのハイグレード版が新発売になって、「え〜〜」という感じでした(笑) おまけ♪ こんな怒り心頭な雰囲気を察したのだろうか? ネコカフェに行ったのだが、、 ↓ポチッとしてくださると元気が出ます♪あと様々なスタイルのクラフターさんのためになるブログを発見できます(笑)↓ 革・革小物 ブログランキングへ
by tkanno4649
| 2018-06-20 00:03
| レザークラフト工具
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Comments(4)
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カービングはじまみたん
at 2018-06-20 13:18
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順調に回復なさっているようで何よりです。
Sinceのワイドネジ稔とワイドエイジャーを金額の誘惑に負けて購入しましたが、ヨーロッパ目打ちを打つには幅がある線が引けますが、先をもう少し長くしてもらわないと手元が見にくい上にちょっとずれやすい。後、表面はきれいに磨いてありますが、内側に削りカスが残っているのは、どうかと思いました。 エイジャーも刃の入りはいいですがガイドが厚く感じます。 後、化粧箱が正直言っていただけない。取り出しにくい上に、エルに配慮がないとしか思えないパッケージ、上側の状態で側面を見るとsinceは読めますが、エルは上下逆…。こんなパッケージに入れるなら、パッケージなしで値段を下げてほしいと思いました。後追加でマニュアルらしき物にsince IDがありましたが、何のためにあるのかわからないです。見た瞬間、シリアル入りか!!と思いましたが、本体には何もありません。 私が購入して感じた不備はそんなところでしょうか… まあ、精度が全然ダメというわけではないので普通に使えますが…
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tkanno4649 at 2018-06-21 20:48
> カービングはじまみたんさん
ありがとうございます(^^) Since、、やっぱりそんな感じでしたか(^^;) ワイドネジ捻はなんだか違和感があると思いもしつつそこまでは気が付きませんでした。確かに上から見ると手元が見辛くて横から先を確認しながらじゃないと厳しいですね。 エイジャー、、僕のは日本で発売されて間もない頃のもので今の鋼材じゃなくて、謎の鋼材なんです。研いでも良い刃がつかなくて参っています。 化粧箱は僕も同じ事を思いました。頻繁に作業する方は一々箱に入れないでしょうし、本当に簡素な感じにして価格下げてもらった方が嬉しいですね。 IDはそうですね、、工具自体に入っていないと無意味ですよね。いったいどんな時に必要になるIDなんだろう?と思います。 僕も同じ感想で、使えない事はないです。ただ詰めが甘いというか?ちゃんと商品としての完成度を上げて満を持して販売して欲しかったです。なんだかプロトタイプを買った気分です(^^;)
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カービングはじまみたん
at 2018-06-23 14:29
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初期のモデルであれば、記憶にある限りではハイス鋼のはずです。
ワイドネジ捻、内側を研磨したいですが、負荷がかかって工具を破損したら元も子もないので間にウェースを通して掃除するぐらいで終了にしました。
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tkanno4649 at 2018-06-25 22:14
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