俺のホビー!!ほぼシェリダンスタイルカービング(゚д゚)(。_。)ウン!

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フチに印をつける工具の研究(後編)

こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

日本革工芸展の作品製作、その後の燃え尽きでオーダーメイドが滞っていましたが今日になってやっと製作の打ち合わせが概ね終わりました♪
リピートしてくださる方との打ち合わせは本当に話が早いです。種類は違いますが僕が作ったアイテムがオーダー主さんの手元にあるとお互い話が分かりやすいんだと思います。あと、妥協しないで作っていますからその熱意が伝わると次のオーダーの打ち合わせの際「お任せ」と言って頂けます。本当に助かっていますありがとうございます。
いつも通り頑張って作らせて頂きます(^_^)v

それでは本題の方を♪

このブログ記事は前回書いている途中で、かなりくどく長たらしい文章になってしまいそうだな、、すぐ脱線するし、、と思ったので前編と後編に分けて今回で書き上げようと思います。脱線はかなりします(笑)
前編はこちらです。

今回は捻についてです。切り離して書くと説明しずらいので少し手縫いについても触れます。
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先日購入させて頂いたTANIK leatherさんのEdgeStickのレビューも書いてみます。

まず先にEdgeStickから♪
通常のタイプの平べったい金属に溝が入っている捻は内Rがキツイと思います。だから僕はなるべく内Rのキツくないデザインにする癖がついています。
でもこのEdgeStickがあればこの縛りがなくなりそうです。
先端の仕上がり方はかなり精度高いと思います。
この完成度でこの価格は安い!と言うのが第一印象です。
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緑の革をチョイスしたせいか屋号刻印がはっきり写りませんでしたσ(^_^;)
こうやって引いて使うんだと思います。
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内Rもバッチリです♪
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先端の構造をみると左右の段差がありフチが丸くなる一般的にいう玉ネンの構造です。段差がありますがスティックタイプなので右利き、左利きのしばりがないのは嬉しいですね♪
もちろんこれ一本で全て捻入れしても良いのですが大作だと通常のタイプを併用したいところです。
それで通常のタイプの捻だとどの捻に対応しているのか?を検証してみました。
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上からフロンティアのフチ捻、TANIK leatherのEdgeStick、岩田屋の玉ネンです。
(前回昔ながらの鍛冶屋さんなんて書きましたが岩田屋です。なんで名前伏せたんだろうといまさら思いました。これらを購入したさいはメール送っても届いていないと言われてこれは仕方ないな、、と思ってFAX送ったら発送の連絡なんてなしで到着して、納品書というかレシート的なものすらありませんでした。こんなものなのでしょうか?お陰で経費で落とせなかったので自腹です。)

微妙な違いなんですが近いのは岩田屋の玉ネンでした。
フロンティアのフチ捻もフチが玉状になるのですがエッジが立っているのでくっきりとした印象になります。それに対して岩田屋の玉ネンはエッジが立っていないので柔らかな玉状になります。
本当に微妙な違いですが、完成後の全体的な印象は変わると思います。

あと先端の構造をみると物理的には押しても引いても使える形状です。前回も触れましたが押した方が力が入ります。
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それで押して見たのですが持ち手の革が下に下がってしまう感じでこの革巻きだとキツイかな?と思いました。あと金属部分がかなり剥き出しなのでアルコールランプで炙って使うのは怖いです。
金属の材質や厚みなどでも変わってくるので一概には言えませんが、僕の捻の温度の基準は金属の汗がひく感じと鼻に近づけて匂ってムンッっと感じる熱さです。なので結構炙ります。

革巻きをもっと厚めの革にしてそれを後ろまでガッツリ囲うように縫ってズレないようにすれば解消される問題なので、安心して炙ったり、押して使ったりしたければ自分でなおして使えば良いだけなのですが革巻きが可愛い感じで屋号刻印も入っているのであまりいじりたくないです。。
完成度高いと思う工具ってあまりいじりたくないですσ(^_^;)

一ユーザーのフィードバックのような事も書いてみました。こういう新しい工具ってどんどん良くなるものだと思っています(^_^)v

それではここから数ある捻の研究結果にうつります。

今回はフチを斜め漉きして水で濡らさないでフチに段差をつけてみます。
こちらが完成形で様々な実験をしましたのでその詳細を書いてみます。
色んな角度から撮ってみました。細かなステッチの乱れはスルーでお願いします(笑)
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書いてある寸法はコバからステッチラインの距離で
裏はこんな感じで斜め漉きです。
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1.5mm厚の革のヘリを約半分の0.8mmに落としました。

色々とやってみましたよ♪
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1 金口押さえペンチ式(通常エンマやっとこ)
もしかしたら段差つくかも?と思ってやってみましたがあんまり段差ができません。
よく考えたら当たり前です。
表と裏に均等に力が入るから表だけ段差つく訳がありません(笑)
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2 ローラー
これは上手くいくはず!
と思ったのですがいがいと上手くいきませんでした。
もしかしたらローラーのエッジのところがベベリングされていて滑らかになっているからかもしれません。
あとコバから均等な幅を落とす事はまず不可能です。
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3 へら
江戸べらとか言われてる洋裁なんかでも使う何かの骨のへらです。硬さの加減がいいです。
ぱっと見て上手くいっているような感じがしますが強い線がついてしまいました。これもローラー同様コバから均等に、、というのは無理です。
事前にネジねんなどで線をつけておけばOKかもしれません。
頑張ればできるかも!
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4 ウッドスリッカー
レザーメイトさとうオリジナルのウッドスリッカーは後ろ側をヘラとして使えると思います。
特にそういう説明書きはありませんでしたが構造的に僕はそう感じました。
これは僕の使い方のミスもあります。特に左側、、平らな面を水平にコバの段差をつけたいところに合わせて押せば上手くいきました。これも事前にネジねんなどで線をつければいいかもしれません。
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5 フロンティアの押し捻
どうみても1番上手くいっています。
ガイドがあるので当然均等な幅を水平に落とす事ができます。
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最初の頃使い方?先端の構造を理解できていなかったのですが、、通常はこんな感じでしょうか?
がっつり力が一点に入る感じです。
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薄い革の時はこの角度にすれば良いと思います。
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革の厚みによってベストな角度があります!
ガイドがそういう構造なので間違えはないと思います。

6 クリーサー(メーカー毎に名称が様々です)
段差をつけ更にフチを玉状にするアメリカの工具で、体重をかけて押して使う感じなのでがっつり圧がかかります。
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確かに段差がでましたがフチは玉状です。そういう工具です。
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結果こんな感じです。
水平に均等に段差をつける目的であれば、そのために開発されたフロンティアの押し捻が一番です。

なんですが、、ちょっと構造的に気になる事があります。
それは、押し捻が革に対して接地面積が広い分他の工具と比べて抵抗がかかる事です。簡単に言うと滑りが悪いです。
一定の広い幅を均等に水平に落とす工具だから構造的には間違えないですし理にかなっています。
滑りが悪くなる原因の一つとしてタンニン成分が先端につく事が挙げられるのはわかりました。他にもあるかもしれません。
僕はスーベルカッターの刃に着いたタンニン成分をとるのと同様の方法でルージュスティックで成分をとっています。ゴシゴシこすらなくて良いです。ちょっとなぞる程度です。
ルージュスティックの研磨能力なんてたかがしれてます。なぞったくらいで形状が変わる事なんかないです。

長くなりました。

次に捻の種類です。
色々あると思いますが、今回は2つに分けます。
印象についてはあくまで僕の私感です。

1 フチ捻
フチを押さえ、コバを少し立たせるような効果があります。先端の角度は職人さん個々に微妙な違いがあると思います。僕のフチ捻は加工して頂いたもので、その他のフチ捻はその形状に近づけるよう頑張って加工しました。
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写真で少しわかるでしょうか?
断面を図で描くとこんな感じです。
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コバが少し立つような感じで糸が擦れにくくなるのと、キリッとした印象になります。
僕の場合ですが、ビジネスマンスタイルの薄くてスッキリとした感じ、コバから狭い箇所にステッチラインを持っていってシャープな感じにしたのを更にシャープにする時に使います。
だいたいいつもはコバから2.5mmくらいのところにステッチラインを持っていきます。
この幅はクラフト社や協進エルの普通の菱目打ちで大きな穴を開けて縫うとコバがボコボコになります。
菱目打ちを軽く印をつける程度にしてシャープな菱錐で貫通させるイメージです。
僕は火打ちの高価な菱目打ちを使っていますが決して強くは打ちません。火打ちの菱目打ちも強く叩いてしまうとかなり大きな穴が開いてしまいます。
この幅の菱目打ちでもせいぜい2回くらい軽く叩いて印をつける程度です。
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糸も細い穴に対応するようビニモの5番手を使いました。
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上がビニモの5番手で下がビニモMTBの1番手です。太さが違って申し訳ないのですが、縫いやすさから言うと間違えなくビニモMTBです。ただ、ロウを入れるとくすんだ色になるので僕は普通のビニモが好みです。
ロウを入れないミシンだったらあまり影響ないのかもしれません。ビニモは元々ミシン糸ですからね♪

あと、針も細いのを使います。
上がレザークラフト用の細い針で下は僕が使っているのは手縫い針というものです。
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僕は手縫い針No.3をよく使います。本当は更に細いNo.5とか使いたいんですがそこまで腕がありません。針は長い方が楽です。
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手縫い針は先端が尖っているので自分で丸く削ります♪

凄く脱線しました。すいませんσ(^_^;)

2 玉ネン
フチをおさえるとともにフチに玉状の盛り上がりをつけます。
玉状なので特に加工はしていません。柔らかい印象になると思います。
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断面を図で描くと一般的な玉ネンはこんな感じです。
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ちなみにフロンティアのフチ捻と呼ばれている捻は形状的には玉ネンです。
このフロンティアのタマ捻をフチ捻に加工、、なんていうのもできない事はないです。僕も加工できますし以前加工して販売していた方もいますが多分もうやってないかもしれません?
大量生産という訳ではないので凄い大変な作業なんですσ(^_^;)

話もとに戻します。
僕の場合ですが、玉ネンはボリューム感があるように見せたい時によく使います。あとカードケースの入り口などの薄いパーツの装飾は玉ネンです。正確にはフロンティアのフチ捻です。
なぜかというとフロンティアのフチ捻以外は左右の段差があります。だから印をうまくつけることができないんです。
0.8mmとか薄い革に装飾を入れたいのであればガイドとなる方の高さを0.4mmとか削って段差を極力減らせば大丈夫なんですが、だったら最初から段差のないフロンティアのフチ捻を使えば良いと思います。
あと、玉ネンについては柔らかい印象になると言いましたがフロンティアのフチ捻に関しては先端の構造が特殊なので玉状の装飾でありながらエッジの効いた印象になります。つまり「特殊な捻」だと言う事です。

捻に関してはこのくらいであとはおまけです♪
ためたネタは書ききります(笑)
当たり前の事かもしれませんが表側のステッチラインを斜めにすれば裏は真っ直ぐになります。
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またこれも当たり前なんですが、表を真っ直ぐにすれば裏が斜めになります。
ダレスバックの持ち手のところを作った際、両面とも斜め、両面とも真っ直ぐという技法で作ったのですが不慣れでかなり大変でした。もうやりたくないですし、一発で形になったのは奇跡くらいに思っています。

簡単に言うと組み立てたあと、両面から菱目打ちで印を付ける程度に穴を開けて丸切りで貫通させながら縫うだけです。
この上の部分の手縫いがその方法で縫いました。
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左右駒が合うように菱目打ちをしました。
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少しボコボコにあとがついてしまったのは駒が合わなかったり丸切りで上手く貫通させる事ができなくて何度も刺したりした時についた跡です。

また脱線しました。

初心者の方用の参考書だと表が真っ直ぐになる方法で書かれている事が多いです。
たまに使い分けをしますが、どちらかというと僕は表側が斜めな方が好きです。
日本の手縫い鞄の技法だと表側が斜めになると思います。


浅草橋で「バイブル本!」と言うポップをつけて販売している革屋さんもありましたよ。
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凄く勉強になる本です♪

最後に、

レザークラフト教室の生徒さんのネジねんを加工させていただきました。自分なりにベストだと思っている形状です。
最近のネジねんはやたらとぐらつくのでなんでだろう?と思って加工の都合上分解させて頂いたところ原因はすぐにわかりました。
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こんな状態の付け根がボンドついているところまでしか刺さっていませんでしたσ(^_^;)

あっ!そうだ!
教室に参加してくださっているTさん、、
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五助屋レザークラフト教室受講歴あるんです。
教室で作ったカードケース見させて頂きました♪
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ちなみに僕はまだお会いした事ありません(笑)
今年は東京にいく機会が多いので絶対遊びにいきます。よろしくお願いします(^_^)v

まだネタがあるんですが次回にしようと思ったのですが、最後に1個だけ。

フェイスブックの投稿のコピペです。

Tandyのスーベルカッターを買ってみました。
日本では手に入らないのでアメリカのAmazonです。
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Craft tool社時代の復刻版のような商品ですし、見た感じヨークの形状が僕が思っている理想の形状だったのですが理想ではありませんでした。凄く滑るので安定感があまりなくバレルの重さに対して重過ぎです。
あと、バレルのメッシングが甘いです。
でもヨークの旋回性能が思いの外よくブレも少ないです。慣れれば使いこなせるようになるかもしれません。ブレードもちょっとルージュスティックで研いだら良い切れ味になりました。悪くはないです。

Tandyの製品って台湾製が多いと思っていたんですが、これは中国製でした。でも悪くないです。中国製と一口に言ってもちゃんと作れるところは作れるんだな、、と思いました。頑張って欲しいですね♪

長々と失礼しました。長文ゆえ誤字脱字失礼します。

こんな大変な時にバカなことも書いてます。くっだらない記事だな(笑)と、もし笑ってくださるのであれば本望です。

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by tkanno4649 | 2016-04-22 12:57 | レザークラフト工具

フチに印をつける工具の研究(前編)

こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

日本革工芸展に出品したダレスバッグを作った際、フチの装飾の感じを意識しただけでも作品全体の印象が随分と変わるものだな、、と強く感じましたので久々に工具のレビューをやってみたいと思います♪

テーマが大きいので相当長くなりそうです。何回かに分けて書いてみようと思います。

毎回色々な作品を作る中でイメージするものに近付こうと試行錯誤して技法を変えていっています。
様々な革を使うのでその革の雰囲気に合う仕立てをしたいと考えているのですが、なかなか自分の思うイメージに近づかないのです、、
でも、今回のダレスバッグは日本を意識しました。それで日本っぽくなったので今回は成功といって良いと思います。
こういった感じで作品によって自在に変えていけるのを目標にしています♪
目指すはオールマイティーです!

「日本、アメリカ、フランスなどで昔からある工具」
「日本製のアイデア工具」
「近年新たに開発された新しい形状、機能、また加工なしでそのまま使える工具」
「手縫いのガイドラインになる印をつける工具」
「フチを装飾する工具」

もちろん僕の知らない工具や技法もあると思いますが、実践した範囲内で僕の好みも交えて感想を書いてみようと思います♪
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自分の好きな感じや工具の使い心地を模索していたらこんな数になりました。ないから仕方なく作った工具もあります。
よく考えたらもっとありますね♪
もちろんこんなに必要ないです(笑)

まず始めに、手縫いをするのであれば必須な工具、フチから均等な箇所に線をつける工具からレビューしてみようと思います。

本当に様々なものがありますが、「どれか1個!」と言われたら1番のおすすめは協進エル、SEIWAから発売されている「プロ・ステッチンググルーバー」です。

「日本製のアイデア工具」ですね♪

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これは本当に優れものだと思います。

バラしてみました。
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先っぽ無くしやすいので注意です。さっそく行方不明でさきほどやっと見付かりました。昔の工具箱の中でした(笑)

まずはネジねんとして使用する方法
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ステッチンググルーバー(溝掘り)として使用する方法
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ちなみにこのグルーバーはガイドを逆に付ければ左利き用になります。素晴らしい♪
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写真のアングル変ですいませんσ(^_^;)

あとグルーバーのガイドを外すとアートグルーバー
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定規をひいてトコ面の溝切り
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折り目をつけたい時に便利ですね。
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トコ面に溝をつけると段漉き前のガイドラインとしても使えます。
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フチの飾りとして使用したい時はフチと縫い目の真ん中に線をつけて飾りをつけたり
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なかなかいい感じです♪
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あとは、例えばカードケースの差し込み口のところに線を入れたりするのも飾りになると思います。
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とかなりマルチなツールです。

ここで気を付けて欲しい事があります。

「ヤフオク、Amazonなどで販売されているこの機能の他に『ヘリ落とし』の先端がついているもの。。これは中国製の証拠です。形状は似ていますが極端に出来が悪くて、ヘリ落としなんか切れやしないです。」
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↑the 無断転載!!原価いくらするかしらないけどお金儲けのためにこんな粗悪品を世に出さないで欲しいです!
こんな切れる訳がないヘリ落としがついていてマルチステッチンググルーバーなどと題して売っていると思います。
買ってしまった方がいてお預かりして研いでみたんですが、中国製工具の金属特有のギザギザの線、、なぜか消えないんですσ(^_^;)
アイデアは良いと思います。日本製のこういうヘリ落としのパーツがあると良いですね♪

あと、あると便利なのはディバイダーです。
ネジねんでは不可能な幅の印つけや、箱物などどうしてもネジねんやプロ・ステッチンググルーバーでは線を引けないところも引きやすいです。
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それで初心者用の参考書(クラフト社監修)によく載っているヘラ付ヘリ磨き、、
手縫いの線つけとして使うよう書いてあることがありますが無理があります。こんなのでちゃんとした線引ける訳がないです。
直線だったらなんとかできますがカーブはまず無理です。
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名称のとおり、ヘラとしては使えます。
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あと、ヘリ磨き??コバ磨きの事でしょうか?
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スリッカーのような使い方はできますね。使いようによっては玉ネンのように使えますがやはり曲線に使うには無理があります。

あとはネジねんですね。
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縫い線の印付けの代表格の工具のような感じですが、安いのと高いので随分と性能の差がついてしまう工具です。
絶対という訳ではありませんが先端を少し削って段差をつけないと使いにくいです。あと、一般的に販売されているものは右利き用なので左利きの方は大変ですよね。。ネジが死角になって印をつけたい肝心なところが見えないと思います。

左側が値段が高いほうで、右側が普通のネジねんです。
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ちょっと写真だと分かり辛いのですが、高い方は金属が硬く厚みもあります。
安い方はちょっと薄くて柔らかい感じです。あと長いので曲がりやすいです。これが原因で狙いを外す事もあります。

左側のようながっちりとしたネジ捻は高いと言っても4千円くらいだと思います。充分高いですね。。?
僕はもう感覚がおかしいんです(笑)

最後に溝捻です。
上が昔ながらの鍛冶屋さんの溝捻、下がフロンティアの溝捻
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有無を言わさず決まった幅の線をひけます。
僕はコバから2.5ミリのところにステッチラインもっていくのが好みなのでネジねんなどのように毎回幅を変えなくてよい溝捻をよく使います。
こっちの方が仕事が早いです。
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フロンティアの溝捻は1ミリとちょっと太い線がつくので幅のあるヨーロッパ目打ちを使用する際に重宝します。

あと、次回詳しく書こうと思いますが持ち手の形状が違いますよね?
アメリカのこの手の工具って押して使うものが多くて、日本製は引いて使うものが多いです。
もちろん押して使った方が力が入ります。フロンティアの溝捻は押しても引いてもOKです。そういう計算で弾き出された構造なんだと思います。違うのかな??僕はそう感じます。

以上のような工具をレビューしてみましたが、縫い線の印付けに関しては日本製のプロ・ステッチンググルーバーがもっともマルチで性能も良くお手頃な価格で買える優秀なツールだと思います。

昔からあったツールではない筈です。開発した方は凄いな、、と思います。

番外編
その1
菱目打ち2本刃1本、菱錐1本の場合
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このように片方の刃をガイドラインとして縫い目の印付けができます。
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その2
すいません。工具の名前知らないんですが昔からある工具です。
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両端がそれぞれ2ミリと3ミリ幅です。
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こんな感じで2種類の幅の印付けができます。
小回り利いて結構使いやすいです。

今回はこのくらいで詳しくは次回書こうと思いますが、昔からある工具は自分で加工しないと使い物にならない物が多いです。革包丁なんてその代表格だと思います。

切れ味が落ちたらどちらにしろ自分で研がないといけないですが、マックスの切れ味を知らない状態でどうやって研げば良いんだろう??と思います。
どこまで研げば良いのか分からないですよね、、

僕は幸運な事に刃物の館やすらぎ工房さんの近くに住んでいて本研ぎもしてもらっていますからマックスの切れ味を知っています。だから切れ味が落ちたらそれを目指して研げば良いんです。サクッと研げる訳がありませんが(笑)

革包丁に関して言えば「この革って硬いんだな、、」とか思ったらその時点でマックスの切れ味じゃないです。革が硬いと感じるのは錯覚くらいに思っていいと思います。ただ単に刃物の切れ味が悪いだけです。

話逸れましたが、先日昔ながらの鍛冶屋さんのネンを5本買いました。
フチ捻、タマ捻、溝捻です。
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1本2千円程度です。

そんなに高価ではないですよね?
凄く良い素材だとも思います。

ただ、バリが凄いです、、仕上げの研磨なんてされていません。
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要するに買ったあとは自分で加工してね♪
というスタンスなんだと思います。

それで頑張って加工しました。よくわかりませんが硬い金属です。
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だいぶ自分好みになったんですが、まだ微調整が必要です。右側から2番目のフチ捻がいまいちです。。

自分好みというのは見本となる物を持っていてそれに近い形状をだそうとしているだけで特殊な形状ではありません。本物を持っているから加工ができるんです。革包丁と同じ話です。

やっぱり簡単にはいかないですよね、、僕は革を扱うひとなので金属の事はよくわかりません。
出来ないことはないですがプロのクオリティーは出せないですし、何と言っても時間がかかるσ(^_^;)
あと鉄粉が舞うからできれば金属の加工はしたくないです。革真っ黒になるの嫌です。

一般的に物って買ってそのまま使えるのが当たり前だと思うのですが、、

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by tkanno4649 | 2016-04-18 02:58 | レザークラフト工具

日本革工芸展入選しました(^_^)v

こんにちは。

ここ数日根を詰めすぎた作業のせいで寝込んでおりました。正直いまも身体が悲鳴をあげております。

我ながら体力、精神力のなさには情けないものをかんじます。休んでいても身体のほうがなかなか復活しなくて限界を感じて先日鍼治療にいって少し元気を取り戻して荒れに荒れた工房の掃除をしているところです。
上手く休むというのがどうもできない人間です。

お仕事の方は明日から徐々に再開しようと思います。
オーダーなどお待たせして大変申し訳ありませんでした(>_<)

本題です。今回の日本革工芸の出品は間違えなく入選はないと思っていましたが入選しました!
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本当は結果をみるまで、、
なんでもっと早く作らなかったのだろうか?と後悔ばかりしていました。自分で気付いている問題点を直さないまま出品した事に対しての罪悪感です。ここ数日こんな事ばかり考えていました。
オーダーなどの作業に没頭していればここまで悩まなかったかもしれません。寝込んでいたから余計な事ばかり考えていたんだと思います。

出品した作品はこんな感じのダレスバッグでした。
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今までこんな感じの作品は作った事がありません。
唐草も極力避けました。側面のフラワーカービングも規則的なツルの流れがないと思います。それが原因なのか?非常に不自然な感じです。

見たくれはまだ良いのですが、実使用にストレスを感じる作品です。
バッグですからもちろん飾り物を作った訳ではありません。かと言ってデザイン的に僕が実際に使うか?と言われたら使わないと思います。だから実質的には飾り物なのかもしれません。
着物に合うのかな?とは思いますが、僕は着物を着るようなオシャレさんじゃありません(笑)

今回の作品の製作にあたって決めていたのは「日本」にこだわる事でした。作品名は「和」です。
作品名は嫁がつけました。

工具、材料、染料など全て日本製です(金具も日本製を選んだんですがもしかしたら中国製混ざってるかもですね、、最近僕もわからないです。)。
革はほとんどがヌメ革で手染め、裏貼りはアメ豚と言った感じです。全てレザーメイトさとうさん、ひまわりさんで購入した革です。

仕立てや染色も日本の方法で行ったら自然と日本っぽくなりました。こういうのっておもしろいな、、と感じます。

作業はまず仮の型紙、トコ革での試作作りからでした。
可能な箇所は全てミシンで縫いです。
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なんとか形にしてここから微調整をかけて型紙を作り直しです。
寸法が合わない箇所や途中で浮かんだデザインなどはトコ革なのでダイレクトに書きこみます。
実験でレザーバーニングを、
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色鉛筆で塗り絵です。
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本当はこういう発色を出したかったのですがオレンジ色がピンクになってしまったり、黄色だけ異常に発色が良かったりと、、イメージどおりにはいきませんでした。
染色はこういうことが多いです。あらゆる技法のなかで1番難しく感じます。

ダレスバッグはまともに作った事がないです(1回作りましたがダレスバッグと呼んで良いのか?という感じの作品です。)。
ダレスバッグの持ち手のところは初めてです。
当初、この作り方はやめようかと思っていました。作る前からどう見ても難易度は高いと思っていたのでσ(^_^;)
でも頑張ってみました。これだけで1日かかったと思います。
思っていたとおりかなり難易度が高いです。
革を曲げたり伸ばしたりって難しいです。

この持ち手に関しては初めてにしては上出来だと思います♪
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芯を作るのが結構大変でしたがカンナが大活躍しましたよ。
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今回のカービングはシェリダンスタイルカービングではないのでツーリングレザーに拘る必要もなかったのでヌメ革をチョイスしました。染色の際も素直な色がでると思ってのチョイスでした。
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あと芯材まで漉くというしんどい作業、、
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こういう細かな漉きは革包丁です。5本くらい用意していたのですが切れ味が途中で全滅したのでなんとか研いでみました。
時間がなかったので回転式の研ぎ機です。
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#6000番にも関わらず思った以上に削れてしまいました。初めて使ったので力加減がわからなかったんだと思います。
物凄く楽に研げますよ。
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裏があまり綺麗にでませんでしたが刃をつける事はできました。ただ、切れ味が一時的なんです。なんでだろう?
やすらぎ工房さんに持って行って直してもらいますσ(^_^;)

レザークラフトを始めて7年になりますがこういうコンンテストで結果を出せたのは初めてです。やはり嬉しいです。

頑張って良かったです♪

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by tkanno4649 | 2016-04-14 17:13 | コンテスト

日本革工芸の作品完成しました。

こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

日本革工芸用の作品完成しました。
今回も締め切りギリギリです。2日徹夜はドラクエⅤ以来です(笑)
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いつもですが、今回はかなりの実験作でした。
特にボンドはで、6種類ほど使ってみました。

見たくれはなかなか立派な物ができたのですが仕立てをかなりミスりました。多分入選はないと思います。
途中で挫けてやめようかと思ったのですが、完成させて出品するという第一歩を踏めて良かったです♪

オーダーの方はこの作品のために待ってもらっていました。すぐに再開したいのですがちょっと燃え尽き中ですσ(^_^;)
来週から取り掛かろうと思いますのでよろしくお願いいたしますm(._.)m

今日はこんな感じです♪
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by tkanno4649 | 2016-04-09 18:52 | コンテスト



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