俺のホビー!!ほぼシェリダンスタイルカービング(゚д゚)(。_。)ウン!

ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ

こんばんは( ´ ▽ ` )ノ

蒸し暑いですね、、福島市は盆地なので不快指数半端じゃありません(^^;;
クーラーない寝室で寝るのはもう無理だと思って作業場に布団ひいて寝てます(笑)

今オーダー品のカービングベルトに取り掛かっています。
今回はコンパスとか使ってもどうもキレイな図案が描けなかったので、それだったらフリーハンドだ!
と思いまして、、
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ダメダメですね、、曲線が不自然(^^;;
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途中まで練習で彫ってみたんですがなんだか乗り気になれず放置状態です。まだ僕にはフリーハンドなんて早いんですね、、
図案集でもっともっと練習したいと思います!

それで本題ですね。。いっぱい写真撮りながら作業したので、今回の記事はかなり長くなると思います(^^;;

まずはラウンドファスナーです♪
色々と皆さんに教わったり、前回作った物の反省点を踏まえて今のところ僕の中ではベストだと思っている方法です。

とりあえず完成写真を♪
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23173082.jpg

ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23173055.jpg

それではファスナー取り付けの手順です。色々と方法はあると思うので参考まででよろしくお願いします。

1 革の切り出し
どんなにファスナーを上手く取り付けても土台(革)が精確に切り出せていないと最終的には財布自体がよじれます。

なので、表面の革を半分に折って左右のRの部分、直線の部分をヤスリで削るなどして整えます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23175810.jpg

その次に表面にくる革とファスナーを取り付ける土台になるパーツを片面だけ軽くボンドで貼り合わせます。

その際表面にくる革と土台を貼り合わせる向きが上下逆にならないよう印をつけておけば良いと思います。今回は◯×にしました。縫い合わせる時◯どおしを合わせて縫えば良いと言うことです。
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土台になる革を表面にくる革に合うよう整えます。

ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23175892.jpg



2 穴あけ
仮止めをした状態で穴あけをします。
その際、両端の始点と終点が写真上部から同じ距離になるよう精確に印をつけます。
この寸前は反対側も同じ距離にしてください。今回は71.5mmでした。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23175290.jpg

表目に印が出るよう目打ちを貫通させます。
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これで始点と終点が決まりましたので、ネジ捻等で印をつけて菱目打ちで穴あけをします。この際始点と終点になる所をまず開けてから全体の穴あけをしてください。
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垂直に菱目開けると裏面もズレません。
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菱錐で貫通させて穴あけが完了しました。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23264228.jpg

表目とファスナーを取り付ける土台の革はちゃんと合っているので表目もコバからの穴の距離が合うはずです。
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続いて反対側も同じ要領で穴開けをします。先ほども言いましたが始点と終点は同じ距離にしてください。今回は71.5mmです。
これで半分に折った時上部と下部の始点と終点が合います。
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穴開けが終了するとこのような状態になると思います。
銀面
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トコ面
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23175756.jpg


3 コバ処理
貼り合わせた後にコバ処理できないのでこの段階で処理します。
細かなところですが、下の写真の部分は完成した時見える部分なので僕は磨いています。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2317593.jpg

表目の裏側も縫い位置によってですが若干見えるのでちょっと内側も磨きます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318069.jpg

ここは単なる拘りなので普通にヘリ落とししてトコノールなどで磨けば良いと思います。

4 ファスナー作り
ファスナーの長さの決め方なんですが今回は型紙を元に外周(半分)を計ったら約30cmだったので財布の内側に入る分を考えてプラス2cmとりました。
この計算は僕がいつもやっている方法で参考書などで知った方法ではありません。
ファスナーの始まりと終わりは財布の内部に隠れるので多少長く取る分にはいいのですが、短いとダメなので不安だったらもう少しプラスすれば良いと思います。
ちなみにファスナーの長さは金属の部分の長さです。
ファスナーのこちらは真っ直ぐ取り付ければ問題ないと思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318192.jpg

ただし、反対側は正確にに取り付けてください。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318136.jpg

止めを付ける前はファスナーの構造上爪がズレています。
なので止めはこのようにすれば良いと思います。今回の様な場合は右側の止めと爪の距離を少し広めにとります。
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閉めた時この状態だとバッチリです。
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最後にファスナーを半分に折ってファスナーの両端に印をつけてください。

5 ファスナーの取り付け位置の印つけ
今回はファスナーを2cm出すように作りました。それで使用したファスナーは30mm幅の物を使いました(サイズは5号が良いと思います。)。
なので、前回も書きましたが、
(30mmー20mm)÷2=5mm
なので土台のコバから5mm幅の所に取り付ければ20mmファスナーが見える事になります。
まずはネジ捻等で印をつけてその印の上にマジックとかとにかく目立つもので分かりやすく書けば取り付けやすいと思います。
土台になる革のトコは仕立てた時見えないので大丈夫です。

あとファスナーを取り付ける作業でもっとも大切だと思うのですが、左右のど真ん中に印をつけてください。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318378.jpg

こんな感じで良いと思います。

6 ファスナーの取り付け
多くの参考書に両面テープを使う様な事が書いているを書いてあると思いますが、両面テープだと接着力が弱くて僕は上手くいった事がありません。
僕はダイヤボンドを使っています。かなりしっかり止まると思います。
ダイヤボンドの利点は仮止めの段階だと剥がしやすく圧着すると強力に接着出来ること、粘度が程よく伸びもよく糸が引かないところだと思います。

ボンドを貼る所はファスナーの端と先ほど付けた印の真ん中あたりで良いと思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318390.jpg


次の作業が1番大切な作業だと思います。
ファスナーを取り付ける際、まず先に取り付けてるのはファスナーの真ん中に付けた印と土台の革の両端中心につけた印どおしです。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318590.jpg


これは合印と言ってここさえ合っていればと言うくらい大切なところだと思います。

合印のところを接着した後、僕はこの位置くらいまで貼り合わせます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318442.jpg

次にRの部分に取り掛かる訳ですが1番厄介なところだと思います。
でも、こういう治具を使えば結構楽です。
今回のRは10なのでちょっと厚みのある木などを削ってR10の曲線をつけた下敷きの様なものを使えばいいと思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_231858.jpg

取り付ける時はこんな感じにすれば良いと思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318681.jpg


次に菊寄せですね。
これも苦戦するところだと思います。
僕の場合ですが治具に合わせてRの部分だけ残すようにこのくらいまで接着します。
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写真の様に手前にファスナーを倒す様に貼り付けていった方が楽だと思います。
目打ちなどを使ってまずは真ん中をRの中心に一箇所貼り付けます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318741.jpg

これで2つ山ができるはずです。
この際、ファスナーを引っ張らないと印のところまでこない場合はRの部分の遊びが若干少ないんだと思います。
その際は慌てずRの向こう側に貼り付けたファスナーを一度外してもう一度ボンドをはって調整すれば大丈夫です。
次に両サイドの2つの山を潰す様にとめます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318747.jpg

これで4箇所山ができます。
4箇所山を潰します。
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これを繰り返すとこのようにバシッと菊寄せできると思います。
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それで全ての箇所を張り終えました。
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この箇所がバシッと合っていれば正しく取り付けられた証拠だと思います。
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7 縫い合わせ
内部のパーツを取り付けたあと、先ほど付けた◯×を間違えないように縫い合わせます。内部は接着しないです。
穴空けの段階で穴はバシッと合っているので途中の穴にマチ針の様な感じで2枚の革を固定して縫い合わせていけば良いと思います。
縫い始めはファスナー金具のある方が開きにくいのでそこから縫い始めれば良いと思います。
マチ針は縫い合わせが進んでいけば先にズラすと手縫いの邪魔にならないと思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181160.jpg


片方終わりました。
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反対側も同様です。

縫い終わりました。
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なかなか良い感じだと思います♪

すご〜く長くなりましたが、それだけ大変、、という事だと思います(^^;;
自己流のところ多いですが参考までにと思います( ´ ▽ ` )ノ

あと、色々と知恵を貸して下さったLife Tools Studio NOLAさんありがとうざございました!!

あと、ちょっとリクエストがあったので簡単に淵をボッコシさせる方法です。
僕は革漉き機持っていますし、長距離の直線とかは機械に頼るところありますがそれでも小さなパーツは今だに手で漉いたりしてます(^^;;

なるべく多くの工具を使わない手順で解説して見ようと思います♪

今回はコバから3.5mmのとこにステッチを入れる場合です。
あと今回は2mm厚の革でやってみます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181342.jpg

ゲージは持っていた方が良いと思います。
まずネジ捻等でトコにコバから5mmのところに印をつけます。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181223.jpg

この印から革包丁(別断ちや彫刻刀の平刀でも良いと思います。)でだいたい半分、今回は1mm厚くらいまで斜め漉きします。
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だいたい1mmになりました。これはなるべく均等な方が良いと思います。
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次に革を濡らしてコバから4mmのところにネジ捻をひきます。
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ヘラやローラーで押し付ける様にすると段差ができると思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181577.jpg

裏が平らになっていればOKです。
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段漉きじゃなくても大丈夫です。あと、僕も含めてですが、包丁がしっかり研げていればバリは出ませんが僕はどうしてもバリ(コバがバサバサになる)が出ちゃいます。
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とりあえずカッターなどでケバケバなところカットしちゃいましょう。
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ホントは頑張ってバリでないようにするべきですが、今回は簡単にがテーマなので(^^;;

後は乾いてから普通にボンドで貼り合わせてローラーなどで段を崩さない様に気を付けて圧着します。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181778.jpg

この段階でもうかなりボッコシしてると思います。
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181862.jpg

次にコバから3.5mmのところにネジ捻等で線を引いて、
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_2318183.jpg

菱目打ちで穴を開けて、
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縫ってからコバ処理後糸とコバの間をヘラなどで押さえつけてあげればこんな感じになると思います♪
ラウンドファスナーウォレットのコツと淵のぼっこし( ´ ▽ ` )ノ_a0228364_23181952.jpg


今回の記事はこれで全て終了です。
今までで一番長い記事です。誤字脱字かなり凄いと思います(^^;;

なぜこんな長い記事書いたかというと、最近休みなしで仕事をしていたら疲れでダウンして嫁からレザー1日禁止令が出たからです(^^;;

ブログ書きも仕事の内かな、、?
だったら怒られます(笑)


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by tkanno4649 | 2014-06-24 16:20 | レザークラフト
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